今日は「キャラクターを、いかにつかむのか、という話をしたいと思います。

ゲームシナリオライターへの依頼の中には、
「キャラクター設定は、すでに出来上がっているので、その資料を読み解いた上で、プロットやシナリオを制作してほしい」というものが、わりとあります。

資料を読んで、どんなキャラかを理解する。
簡単なようですが、これがなかなか難しいので、そのコツをお伝えしようかと思います。

・キャラの資料から、キャラの成り立ち(背景)を読み取る
「キャラクターの性格などを読み取ったはいいけれど、表面的にしか理解していないので、シナリオにしたときに齟齬が出る」というのは、シナリオライターによくみられるミスです。

人間の性格や思考、行動パターンというものは、先天的なものに加えて、「どんな親や環境、コミュニティーに生まれて、どのように育ってきたのか」によって、形成されていきます。
なので「こういう性格になったのは、こういう生まれや家庭環境が影響しているんだな」……というのを理解してから書きます。といっても、そこまで資料に書かれていない場合もあるので、その場合は、書き手の中で想像してから書くようにします。
そうすることで自然とキャラクターが立体的に描けますし、「このキャラはこういうことはしないだろう」といういわゆる『キャラブレ』のミスも防ぎやすくなります。

 

・順接でつながっている設定と、逆接でつながっている設定を理解する
「○○だから、こうなっている」という順接でつながっている設定と、「○○だけど、こんなところがある」という逆接でつながっている設定にわけて理解しましょう。

キャラクターは基本的に、順接でつながっているところが多く、逆接でつながっている設定はごくわずかのはずです。が、逆接でつながっている設定に、お客さんの目は向きがちであり、そこも魅力として感じやすい……ということを理解しておきましょう。

たとえば「実家がお金持ちで、さりげなく高級なものを着こなし、優雅な立ち居振る舞いをして、上品な口調で話すが、意外とジャンクフードが好きだったりするキャラ」の場合、『ジャンクフード好き』だけが逆接で、あとは順接でつながっているのがわかると思います。
読み手は基本、順接でキャラを理解していきますが、キャラの魅力として逆接部分もおかれていることが多いので、そこも効果的に描いてあげるようにするといいでしょう。(とはいえ、意外な部分は、あくまで意外なので、描きすぎると、しつこくなりますが)

……まだ他にもコツはあるのですが、長くなりそうなので、続きはまたあらためて書こうと思います。