ミカガミ所属のライターさんは、仕事として小説を書くこともあるのですが、そのときに「小説の冒頭をどう書くのか」ということが話題にあがることがあります。

小説にかぎったことではありませんが、冒頭部はとても重要で、ここで失敗すると、お客さんはそこで読むのをやめてしまいます。
冒頭から、いかにお客さんを物語に素早く引き込み、ページをめくらせるか。それがライターの腕の見せ所になります。

では、どうすればいいのか。何から書けばいいのか。
その答えは、簡単に言えば「お客さんに興味のあることから描く」というのが、ポイントだと思います。
興味のある話題で引きつけて、そんな話を聞いているうちに世界観やキャラクターや、そのキャラが何をしなければいけないのかが示されることが理想的です。

やや話題がそれますが、みなさんは米村でんじろう先生をご存じでしょうか。
テレビでも活躍中のサイエンスプロデューサーで、段ボールで作った空気砲など、楽しい実験を見せてくれる白衣の男性です。
彼は、先に聴衆に空気砲を披露してその現象を見せて、みんなの驚きと興味を引いてから、ようやく空気砲の原理を解説します。順番が逆になることはありません。
先に科学的な説明をはじめたところで、彼のお客さん──とりわけ子どもたちは、なかなか話を聞いてくれません。だから実験を先にして、興味をもたせる。そのあとなら、子どもたちも「どうしてだろう、なんでだろう」と思っているので話を聞いてくれる。
その手順は、小説やシナリオなどのエンタテインメントも変わりません。

ならば、お客さんの興味を引くには、どうしたらいいのか。何から書いたらいいのか。
そこにもコツがあるのですが、それはミカガミでのライター研修でも解説される重要なことなので、ここでは伏せさせていただきます。

ともかく、対象とする読者──お客さんが、何に興味を持っているのか、どうしたら興味を引けるのか。
ここを考えて書くと、ぐっとうまく書けるようになると思います。