小説やシナリオの書き方を指導している際に、よく「どうやったら文章力ってあがるの?」と聞かれます。
では、そもそも「文章力」とは何でしょうか?

・語彙の豊富さ
・文章の読みやすさ
・読み手が理解しやすい文章構成
・文のリズム感

おそらく、これらの要素をまとめて「文章力」と呼んでいることが多いようです。
この中の、どの力がいま足りていないのか。そんな分析が、まずは文章力を鍛えるためには重要に思います。

それをふまえた上でお話しますと、じつは上記のうちいくつかは「読み手のことを考えて書く」とクリアできることがあります。
たとえば文章の読みやすさも、誰にとって読みやすいのか。小学校低学年向けの文章と大人向けの文章では、使える単語や漢字から言い回しまで、まるで違います。
理解しやすい文章構成も、一文単位で「このとき読み手はどんなことを思い、何を気にして次の文を読もうとしているのか」ということに意識を張りめぐらせると、次の文は「読み手が気になっているであろうこの文を書くのがベストであろう」といった判断がつきます。

なので、文章力が必要と思っているライターさんには、「いったい誰が読む文章なのか、その人物像や読んだときの気持ちを想像して文章を書くようにしましょう」と、日頃、指導するようにしています。